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YouTubeで紹介されるブランドはAI検索にも登場しやすい?

YouTubeでブランド名が多く紹介されている企業ほど、AI回答にも名前が出る傾向が調査で確認されています。この記事では、7万5,000ブランドの調査結果、言及数と再生数の違い、動画の紹介内容を調べて自社の情報発信を改善する方法を解説します。

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YouTubeでの紹介とAI回答のブランド表示には相関が見られた

YouTubeでブランド名が多く紹介されている企業は、AI回答にも名前が出る傾向があります。Ahrefsが7万5,000ブランドを調べた分析では、ChatGPT、GoogleのAIモード、AIによる概要のいずれでも、YouTubeでの言及とAI回答でのブランド表示 に高い相関が確認されました。

この調査で数えたYouTubeのブランド言及は、動画のタイトル・説明欄・文字起こしにブランド名が登場することです。文字起こしは、動画で話した内容をテキストにしたものを指します。自社サイトの被リンクや記事の順位に加え、動画で自社製品が何の用途で紹介されているかも、AI検索の施策を考える材料になります。

ただ、動画を増やしてAI回答の変化を測った実験とは異なり、調査が示したのはブランド間の関連です。そこで、言及数を増やすことだけを目標にせず、既存動画の紹介内容を調べ、購入前の疑問に答える情報を動画と自社サイトに補うことをおすすめします。

言及数と再生数を比較した7万5,000ブランドの調査

SEOツールを提供するAhrefsは、2025年12月12日にこの調査を公表しました。分析したのは、一定の被リンク評価と検索実績を持つ7万5,000ブランドです。

具体的には、被リンクに基づく同社のドメイン評価であるDomain Ratingが40を超えるドメインを選んでいます。さらに、各ドメインで検索数が最多のキーワードについて、月間検索数800以上を選定基準としました。

YouTubeでの言及とAI回答でのブランド表示を比較した要約値は、次のとおりです。

YouTubeに関する指標 指標の意味 AI回答でのブランド表示との相関
ブランド言及数 タイトル・説明欄・文字起こしにブランド名が出る数 約0.737
再生数で重み付けしたブランド言及 ブランド名が出る動画の再生数を加味した指標 約0.717

相関係数は、二つの指標の関連を−1から1の数値で表します。正の値が1に近いほど、一方が多いブランドで他方も多い関係を示します。YouTubeのブランド言及は、Ahrefsが調べた指標の中で 最も高い相関 を示しました。(Ahrefs YouTube言及とAI回答の関連)

0.737は、ブランド間で比較した二つの指標の関連の程度を表します。また、調査地域とデータの採取期間は公表本文に記載されておらず、AIによる概要のデータには同年の先行調査のデータも含まれます。公開直後の小規模ブランドや日本語検索全体に、そのまま同じ数値を適用することはできません。

再生数に加えて視聴者と紹介内容も比べる

言及数の約0.737と、再生数で重み付けした約0.717は近い値です。言及数の方が少し高かったという結果を、再生数が少ない動画の方が有利だと読むことはできません。人気や知名度のあるブランドが、YouTubeでもAI回答でも多く登場している可能性も残ります。

製品を紹介する動画を検討する際は、再生数に加え、視聴者と製品の利用者が合うか も比べましょう。業務ソフトなら、幅広い話題の中で名前だけが出る動画と、導入担当者が実際の操作を見られる動画では、製品を選ぶために得られる情報が異なります。

AI回答はYouTubeの動画も引用する

AI回答でのブランド名の登場と、動画URLの引用 は、別の成果です。Ahrefsの調査は前者を分析していますが、引用元の調査でもYouTubeの存在が確認されています。

Peec AIは2026年3月31日、米国におけるChatGPT、GoogleのAIモード、Gemini、Perplexity、AIによる概要の3,000万件の情報源を分析した結果を公表しました。この分析では、AIモードとAIによる概要の引用元ドメインでYouTubeが首位でした。データの採取期間は公表本文に記載されていません。(Peec AI AI検索の引用元ドメイン調査)

自社ブランドがAI回答に登場したら、引用リンクが動画、公式サイト、第三者の記事のどれを指しているかも記録してください。ブランド名の登場と動画の引用をそれぞれ記録すると、YouTubeが直接出典になった回答を把握できます。

このような引用元の広がりは、AI検索で参照される第三者サイトの種類 でも解説しています。

自社と競合の紹介動画から比較される機能や用途を調べる

新しい動画を企画する際は、既存の製品紹介やレビューから、視聴者が何を比較しているかを調べましょう。自社名だけでなく、競合名と用途を組み合わせてYouTubeで検索すると、機能、料金、操作についてどんな説明が求められているかを探れます。

会計ソフトなら、製品名にデータ移行、請求書作成、他社製品との比較などを組み合わせます。見つけた動画では、ブランド名が登場する場面と、その前後の説明 を読んだり視聴したりしてください。高評価か低評価かだけでなく、どの作業を実演しているか、どんな不便を指摘しているかが企画の材料になります。

タイトルに自社名がなくても、説明欄や文字起こしに登場することがあります。検索で見つかった動画を開き、説明欄や文字起こしも調べることで、動画タイトルだけの調査では拾えない紹介内容を把握できます。AhrefsのYouTube言及調査ツールでも、タイトル、説明欄、文字起こしを検索し、言及の前後の内容を確認できます。(Ahrefs YouTubeのブランド言及を調べる方法)

自社動画では製品の正確な仕様や操作を説明できます。一方、第三者レビューでは、利用者がどんな作業で製品を評価・比較しているかを調べられます。両者の役割を踏まえ、自社動画に追加する説明や、レビューに必要な公式資料を検討してください。

製品名と用途を伝えるタイトルと説明欄

自社動画では、製品名に加え、その動画で解決する疑問を示します。機能紹介、乗り換え、初期設定、料金の説明など、視聴者が購入前に判断する内容を一つのテーマとして選ぶと、何を説明する動画かが明確になります。

掲載する場所 記載する情報
タイトル 製品名と、動画で説明する機能や作業
説明欄の冒頭 誰のどんな疑問に答えるか、何を実演・比較するか
説明欄のリンク 動画に対応する公式の料金表、仕様、詳しい手順
音声と字幕 正式な製品名、利用プラン、実演した作業の説明

YouTubeも、動画ごとに独自の説明を付け、内容を表す主要なキーワードをタイトルと説明の両方に入れる方法を案内しています。これはYouTube内の検索で動画の内容を伝えるための説明です。(YouTube 動画の説明に関するヒント)

説明欄には、製品名とともに、実演した機能、プラン、制限を具体的に書いてください。視聴者が自分の作業に当てはめられる情報を載せることで、動画を見て何が分かるかを伝えられます。

自動字幕にある製品名の誤りを修正する

YouTubeの自動字幕は、発音、アクセント、雑音などによって音声を正しく文字にできないことがあります。YouTubeは字幕を確認し、誤った部分を編集するよう案内しています。(YouTube 自動字幕起こしの確認と修正)

製品名や機能名の誤変換は、動画で何を説明しているかの理解に影響します。自社動画では、製品名・料金・利用上限の字幕 を点検しましょう。英字の製品名が別の語になっていたり、月額料金の数字が誤っていたりする箇所は、音声と照合して修正します。

動画で紹介した機能や料金を自社サイトでも説明する

製品の操作は動画で示し、料金や仕様、詳しい手順は自社サイトのページでも説明すると、視聴者が必要な情報を参照できます。説明欄のリンクはトップページだけにせず、動画で紹介した機能やプランに対応するページ を案内してください。

第三者レビューで料金や利用上限が比較されているなら、自社サイトにも正式なプラン名、課金単位、追加費用を掲載します。導入時のデータ移行が話題になっているなら、移行できるデータ、作業の手順、サポートの範囲を説明するページが必要です。

動画と自社サイトは、同じ製品について説明する情報源です。古い料金の動画には変更内容と現行の料金ページを案内し、自社サイトでは現在の仕様と確認できる根拠を掲載しましょう。AI回答で引用された動画の内容も含め、読者が古い説明を現在の仕様と混同しないよう更新します。

製品の紹介動画を自社の記事の改善に役立てる

YouTubeでのブランド言及とAI回答への登場には関連があり、動画はAIの出典としても使われています。自社と競合の紹介動画を調べ、どの用途、操作、比較基準が説明されているかを把握すると、動画の企画と自社サイトに追加する情報を具体的に検討できます。

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製品レビューで見つけた疑問や説明不足を自社の記事にも反映する際、ページの公開状態と内容の点検に、ぜひ使ってみてください!

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著者紹介

岡本 侑馬

岡本 侑馬

Please Cite Me! 開発者・Abeam Tech株式会社 代表取締役

東京大学卒業。Webプロダクトの開発を行いながら、SEO・AI検索における情報設計や、Webコンテンツが検索エンジンやAIに正しく理解・引用されるための設計に取り組んでいます。

X / @okamoto_yuma_

よくある質問

YouTubeで名前が出ればAI検索にも表示されますか?

調査では、YouTubeでのブランド言及が多い企業ほどAI回答にも登場する傾向が確認されています。ただ、特定の動画を公開した後にAIでの表示が増えるかは、同じ質問で回答を継続的に調べる必要があります。ブランド名の登場と、動画URLの引用をそれぞれ記録してください。

再生数が少ない動画でも意味がありますか?

調査では、言及数と、再生数で重み付けした言及の両方がAI回答でのブランド表示と関連していました。再生数の大小だけで掲載先を選ぶより、製品の利用者に合う視聴者がいるか、用途や比較の内容が具体的かを検討しましょう。

自社の動画より第三者レビューを増やすべきですか?

この調査は、自社動画と第三者動画の効果を比較していません。自社動画では仕様や操作を正確に説明し、第三者レビューでは実際の評価や購入前の疑問を調べることで、両方を情報発信の改善に役立てられます。

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