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日本語と英語でAI検索の引用元は変わるのか?

日本語で質問すると、英語の質問より日本語ページの引用割合が高まることが調査で確認されています。この記事では、言語による引用元の違いと競合の調べ方、翻訳する記事の選び方、販売する国や地域に合わせて追記する情報を解説します。

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日本語の質問では日本語ページの引用割合が高まる

日本で行われた調査では、質問を英語から日本語に変えると、日本語ページの引用割合が高まりました。Weglotの調査では、日本語ページが引用全体に占める割合は、英語の質問で1.3%、日本語の質問で約35%でした。

AI検索で記事を届けるには、読者が使う言語 で質問し、引用されたページを調べましょう。日本の利用者に届ける記事なら日本語、英語圏への展開を考えるなら英語で、どのページが製品の比較や導入方法の根拠になっているかを確かめます。

ある言語で自社の記事が引用されても、別の言語では競合の記事が選ばれることがあります。言語ごとの引用元と自社サイトの説明を比べると、翻訳すべき記事や、その国の料金・利用事例などの不足を判断できます。

日本語の質問では引用の約35%が日本語ページ

Weglotは、400の質問を英語と各市場の言語で入力し、日本を含む5か国で1万6,000件超の回答を分析しました。日本で比べたのは、GPT 5.5、Claude Haiku 4.5、Gemini Flash 3.5、GoogleのAIによる概要です。質問はEC、SaaS、一般知識、国際ニュース、手順の5分野にわたります。

日本で同じ質問を比べた結果は、次のとおりです。

質問の言語 引用全体に占める日本語ページの割合
英語 1.3%
日本語 約35%

分母は、それぞれの言語の質問で得られた引用全体です。同社は、.jpドメインに加え、日本語版Wikipediaなども含めて日本語の情報源を集計しています。質問を日本語にすると 日本語の情報源の割合 が高まったという結果で、翻訳を追加した前後の変化を測った値とは区別します。(Weglot 質問の言語と国による引用元の比較)

この割合は複数のAIシステムを含む日本での集計結果です。資料の更新日は2026年9月8日で、採取期間と日本語ページの詳しい判定方法は公表本文に記載されていません。自社の分野でも、利用するAIサービスごとに引用元を調べましょう。

Britannicaからの引用は英語で216件に対し日本語では42件

翻訳サービスを提供するWeglotは、Wikipediaを起点に作った質問を、英語、フランス語、スペイン語、日本語で比較しました。750件の質問をClaude Haiku 4.5、Gemini 3.1 Flash、GPT 5.4 Miniに入力し、計2,250件の回答を分析しています。

日本に関する同じ話題を英語と日本語で質問した結果、英語中心の百科事典サイトであるBritannicaからの引用件数は次のように異なりました。

質問の言語 Britannicaからの引用件数
英語 216件
日本語 42件

英語での216件を基準にすると、日本語では引用件数が 約80.6% 少ない結果でした。日本語の回答には、国立国会図書館、NHK、スタジオジブリの公式サイトなども出典として挙がりました。(Weglot 言語ごとの引用元を比較した実験)

これは、出典URLを回答に記載するよう指示した3モデルの比較です。記事の更新日は2026年8月11日で、データの採取期間と実行地域は公表本文に記載されていません。Wikipedia由来の話題を使った結果であり、製品のおすすめや商用サービス全般の引用割合とは区別します。

日本語の質問でも英語の情報源は残る

日本語の質問で日本語ページの引用割合が高まる一方、別の言語の情報源が選ばれることもあります。Britannicaからの42件の引用がその例です。日本語での引用元を調べる際も、出典に挙がった英語の資料を比較に含めてください。

引用元を比較するときは、サイト名に加えて リンク先の本文の言語 も確かめてください。同じドメインに日本語版と英語版があるサイトでは、ドメインだけを集計しても、どちらの説明が出典に挙がったかは分かりません。

引用元の違いには言語と地域の両方が関わる

AI検索分析サービスのProfoundは、2026年3月の32億5,000万件の引用を分析し、同年4月21日に結果を公表しました。日本を含む14か国で、その国の言語による質問を抽出し、ChatGPT、Claude、Google AIモード、AIによる概要、Gemini、Copilot、Perplexityを比較しています。

この調査でも、引用先の構成は言語・市場とAIサービスによって異なりました。ただし、日本の日本語質問と米国などの英語質問を比べているため、言語と地域の違いが同時に含まれます。質問の言語だけを変えた効果とは区別して読む必要があります。(Profound 言語・市場とAI引用の調査)

自社の調査でも、質問の言語と検索する地域 を記録しましょう。日本語と英語の違いを調べるなら、地域や利用サービスをそろえます。海外市場での表示を調べるなら、その国の読者が使う表現と地域設定で回答を取得します。同じ英語でも、日本で使う人と米国で使う人の結果を同一視しないことが大切です。

読者が使う言葉で競合の引用状況を調べる

比較する質問には、自社の利用者が実際に迷う内容を選びます。日本語なら日本で一般的な製品名や業務の呼び方を反映し、英語の質問でも、その国の利用者が使う表現を調べてください。翻訳した文として通じるだけでなく、実際に製品を探すときの言葉になっているかを確かめます。

たとえば、CRMなら、少人数の営業チームでの運用や、表計算からの顧客データ移行などを質問にできます。日英で言語の影響を比べる際は、質問に含める利用人数、用途、利用する国をそろえてください。

回答では、自社と競合の名前が出たか、どのURLが出典に挙がったか、リンク先にどんな説明があるかを記録します。一度の回答だけで判断せず、同じ質問を複数回調べて、繰り返し登場するページを比較してください。

ブランド名の登場と、自社の記事の引用も区別します。ある言語では自社サイト、別の言語では第三者による紹介記事が出典になることも考えられます。引用URLを開き、それぞれの回答でどの情報が根拠になっているかを読みましょう。

計測する指標と質問の決め方は、AI検索の可視性を測定する方法 でも解説しています。

翻訳する記事の選び方と料金・事例の追記

言語ごとの引用元と自社サイトを比べると、新たに翻訳する記事と、既存の翻訳版に足りない説明を探せます。英語で自社の記事が引用されているなら、日本語の読者にも同じ疑問があるかを調べ、翻訳するかを判断しましょう。既に日本語版があるなら、料金や導入手順などの説明が欠けていないかを比べます。

引用元と自社サイトで見つかった違い 検討する修正
日本語版には詳しい導入ガイドがあるが英語版は未公開 英語の読者にも必要な手順を英語で公開する
現地の競合ページにはその国の料金や利用事例がある 自社の対応ページに現在の料金や事例を加える
日本語の回答が英語の公式仕様を出典にしている 読者に必要な仕様を日本語で説明し公式資料を案内する

翻訳版に加える情報は、その国の顧客から営業やサポートに寄せられる質問とも照合してください。機能や料金、契約、サポートについて、販売する国での提供内容に合う説明 を載せます。たとえば米国での販売を始めるなら、日本語の料金表を英訳するだけでなく、支払いに使える通貨、米国で契約できるプラン、サポートの対応時間を説明します。導入事例には利用人数や運用方法を添え、読者が自社の業務と比較できるようにしましょう。

翻訳版の公開後は、同じ質問で自社のどの言語のURLが引用されたかを継続して調べます。言語を増やした時期と引用の変化が重なっただけで、翻訳の効果と断定しないでください。

翻訳した本文を言語ごとのURLで公開する

翻訳した記事は、日本語版と英語版でそれぞれURLを用意します。Googleは、言語ごとに異なるURLを使い、対応ページを示すhreflangと、利用者が言語を切り替えられるリンクを設ける方法を案内しています。また、ページの言語は表示内容から判断すると説明しています。(Google 多地域・多言語サイトの管理)

本文に加え、見出し、料金表、図表の注記も翻訳します。仕様や価格を更新した際は、対応する言語版にも変更を反映しましょう。

これらは、Googleに各言語のページを発見してもらい、読者が適切な記事を読めるようにするための設定です。AIによる引用の結果は、公開後に各サービスの回答で調べます。

翻訳した記事の説明不足を調べるならPlease Cite Me!

日本での調査では、日本語で質問すると日本語ページの引用割合が高まりました。記事を届ける市場でも、読者が使う言語で引用元を調べ、必要な記事を翻訳し、その国の料金や利用事例などを補いましょう。

Please Cite Me! は、ページが適切に公開されているか、ページの内容が充実しているかをチェックして結果を出力できるSEOエージェンシー向けのレポートツールです。

翻訳した記事を加筆する際、公開状態や本文の説明不足を調べるために、ぜひ使ってみてください!

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著者紹介

岡本 侑馬

岡本 侑馬

Please Cite Me! 開発者・Abeam Tech株式会社 代表取締役

東京大学卒業。Webプロダクトの開発を行いながら、SEO・AI検索における情報設計や、Webコンテンツが検索エンジンやAIに正しく理解・引用されるための設計に取り組んでいます。

X / @okamoto_yuma_

よくある質問

日本語で質問すれば日本語サイトだけが引用されますか?

日本での比較調査では、日本語ページの引用割合は高まりましたが、英語の情報源も出典に挙がっています。引用元はドメインだけで判断せず、実際のURLと本文の言語を確かめてください。日本語版と英語版を持つサイトでは、どちらが引用されたかも記録します。

AIに引用された自社記事はすべて翻訳すべきですか?

その言語の利用者にも必要な内容か、販売する国で提供している機能やサポートに合うかをもとに選びましょう。共通する手順は翻訳できますが、料金や契約プラン、導入事例はその国の情報に合わせて説明する必要があります。

翻訳した記事が引用されたかを調べるには?

公開前後に同じ言語の質問を複数回入力し、自社のどのURLが引用されたかを比較します。元の言語のページと翻訳版のURLを記録すると、どちらの説明が出典に挙がったかを調べられます。今回の言語比較の数値は、一般企業が翻訳を追加した際の増加率を示すものとは区別してください。

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